あなたは今、家づくりを考えています。
住宅展示場や完成見学会へ行ったり…
SNSやネットを見たり…
友人に聞いたり、住宅雑誌を見たり…
そんな家づくりの情報収集をする中で知っておきたいことをお伝えします。
それは「情報の非対称性」ということ。
片方に情報と情報を判断する力があって、片方が情報を判断しコントロールできる関係の構図です。
一般の方が家を建てるためにいくら勉強しても木材の性質、雨仕舞、防水板金のおさまり、下地、断熱など絶対「本物のプロ」には敵わないということ。
「どうしても知らないこと、理解しきれない部分がある」ということをまず自覚しなければなりません。
だから、自覚した上で住宅会社を検討する場合に、いろいろと見極める方法を知っているほうがいいんです。
「うちの家はいいよ、すごくいい家作ってるよ!」どこを見ても良い情報ばかりです。
しだいに、どこの会社で建てても、良い家が建ちそうな気がしてきます。
「結局、誰を信じればいいの?」
と思うはず。
そんな状態で矛盾を残したまま「契約」してしまうと、高い確率で失敗します。
どこかのタイミングで、建築会社の言うことが信じられなくなりトラブルにつながることでしょう。
「契約」は、あなたが感じたいろんな矛盾に対して、納得できる回答をしてくれる建築会社と結ぶべきだと私は考えます。
家づくりの勉強をする目的は、家づくりの知識を増やすことだけではありません。
もっと大事な目的は、建築会社を選ぶ目利きの力をつけることです。
目利きの力を手に入れるには、いくつかのステップが必要です。
まず、あなたはどんな家を建てたいのかを自覚してますか?
理想の家は人によって違います。
あなたが思う理想の家と、私が思う理想の家も違います。当然です!
ものすごく家の性能にこだわっている家を作る事にこだわっている会社もあればとにかくオシャレなデザイン性に優れた家づくりが得意な会社もあります。また、コストを抑えた家づくり重視の会社もあるでしょう。
この3社、どこが悪くて、どこが正しいとは一概に言えません。
なぜなら、あなたが建てたい家によって、選ぶべき住宅会社の正解は変わるからです。
つまり、どんな家を建てたいのかをわかって判断できるかどうか?が住宅会社選びの正解(成功)を左右します。
「あなたは新しく建てる家で、家族とどんな生活を送りたいと思ってますか?」
よく考えてみてください。見えてきませんか?もし見えないのであれば、家を建てるのやめる選択肢も入れましょう。
無理に建てる必要はありません。
自分の建てたい家がはっきりすると、見える景色が違ってきます。
理想を叶えてくれそうな建築会社ばかりが選択肢になります。あとは、その中から1社選ぶだけです。
見学会等に参加して、スタッフと直接話をしていきます。
どんどん疑問点を質問していって、納得いく回答を得られるか?信頼できる会社なのかを判断していきましょう。
質問のやり取りの中で、判断しづらい状況が発生することがあります。
相手の回答があなたの考えと違う。でも、相手はあなたが間違っているという。
勉強して十分に知識をつけたつもりでも、専門の業者に完全否定されると何だか自分が間違っているんじゃないか?と不安になってしまいます。
相手は売るプロですから、切り返しのトーク術も学んでいます。
ただ、あなたが建築知識で負けているかというと、必ずしも、そうではないと思います。
誤解を恐れずに言うと、自社の商品の事しか話さずに家づくりについての基本的な知識が不足している営業マンは少なくありません。
なので、あなたの考えのほうが正しいケースも十分考えられます。
ただ、残念ながら、それでも、あなたが言い負かされる可能性は高いんです。
いいですか?売る人は自分の売る商品を「良い」というに決まっています!
私は、家づくりの「プロ」であれば、「良い」か「悪い」か?という結論ではなく「あなたにとって、正しい評価を判断するのにどういう風に考えればいいか?」を教えてくれる、説明してくれる会社(人)だと思います。
なぜなら、家づくりは他人に正解を求めるものではないですし、まず自分でしっかり考えて判断して家づくりを進めることは、そんなに失敗することはない!と私は思うからです。
一生に一度あるかないかの家づくりです。まずしっかりいろいろ勉強して、よく考えて自分で判断して納得のいく家づくりをしましょう!