家づくりにおいて、住宅ローンは欠かせない存在です。しかし、住宅会社の広告やチラシでよく見る「月々〇〇万円のお支払い例」は、鵜呑みにすると大変なことになりかねません。
今回は、住宅広告に潜むカラクリを徹底解説し、後悔しない家づくりを実現するためのポイントをわかりやすくご紹介します。
なぜ「家賃同等」の返済額は危険なのか?
住宅会社の広告でよく目にする「家賃同等」の返済額は、一見魅力的に見えますが、実はいくつかの罠が潜んでいます。
金利設定が不自然
多くの場合、シミュレーションで使用されている金利は、変動金利が設定されています。実在の金融機関名と金利が設定されているので、見た人は疑わないですよね。
現在は比較的金利は低いです。この時期に短期変動固定で借入することよりも、今後の金利の動向を踏まえると、少し高めでも現在の低い時期に長期固定金利で借入することと、どちらがリスクを抑えることができるか?を考えてみましょう。
また、3年・5年・10年変動固定金利は、3年なら4年目から、5年なら6年目から金利は変動します。なので、表示の金額はあくまで変動固定期間の金額なんです。
ボーナス払い
ボーナス払いを設定することで、月々の返済額をさらに低く見せかけています。しかし、今後ボーナスがない場合は、ボーナス返済分の負担が大きくなります。なので僕は、ボーナス払いは組み込まず考えていただくことが多いです。
住宅ローンの金利は「固定金利」と「変動金利」の2種類
住宅ローンの金利には、大きく分けて「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。
固定金利
返済期間中ずっと金利が変わらないため、返済計画が立てやすく、金利上昇リスクにも備えられます。ただし、変動金利よりも金利が高めに設定されています。
変動金利
一定期間(3年、5年など)は金利が固定され、その後は市場金利に合わせて変動します。金利が下がれば返済負担が軽くなりますが、金利上昇リスクがあります。
2024年現在は金利上昇傾向!
リスク回避の重要性
2024年7月現在、住宅ローンの金利は上昇傾向にあります。今後さらに金利が上昇する可能性もあり、変動金利を選ぶ場合は、金利上昇リスクを十分に検討する必要があります。
後悔しない家づくりを実現するための
3つのポイント
・ 無理のない返済額を設定する
・ 金利の種類を理解する
・ リスクを回避する
家づくりはあなただけのもの。
後悔のない選択を
住宅広告はあくまでも「参考情報」です。鵜呑みにせず、ご自身の状況や希望に合った家づくりを進めましょう。家づくりは一生に一度の大きな買い物です。後悔のない選択をするために、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてください。
わからないことがあれば、マエダに相談してください。