昨今の木材や建材の価格の高騰による住宅価格への影響や電気代などエネルギー価格の上昇などなど、物価に対していろいろと考えることが多いですよね。
モノには適正価格というものがあります。もちろん住宅にも適正価格があります。その中ででも、なぜローコスト住宅は低価格で家を建てることができるのでしょうか?
その理由を説明するために、家の価格の決まり方を説明します。家を建てる場合、一般的に住宅会社の見積書の内訳には①本体価格②付帯費用③諸経費と分かれています。今回は①本体価格である家の価格の決まり方をもう少し詳しく説明します。
家の価格は簡単に4つの要素に分解できます。これはどの住宅会社も同じです。
家の価格=材料(家の材料)+手間(大工さんとか職人さん)+経費(会社)+会社の利益です。これを合計したものが家の価格になります。
ローコスト住宅を建てるには、家を建てるためにかかる「どれか」の費用を減額させる必要があります。もっと具体的に言えば、企業努力で材料価格を抑えて材料を仕入れ、なるべく手間のかからない方法で工事をして、なるべく経費をかけずに家づくりをして、それで会社の利益をしっかり確保する、、、と理屈ではそうです、、、きれいごとですが、、、
実際は、材料と手間を無理してでも削り、さらに経費を必要最小限に抑え、大量に建てることできちんと会社の利益を確保するような仕組みになっています。
誤解を恐れずに言うと、出来るだけ安い建築資材をいろんなルートで大量に仕入れて、職人さんを最小限の人数で棟数を建てる代わりに1棟あたり安く雇い、複数の現場を受持つことなど徹底的に無駄を省くことで経費を抑えて、会社の利益が確保されるようになっています。さらに安さを売りにしている会社は利益も抑えてローコストを実現している会社もあります、、、
いいですか?想像してください、、、材料コストを極限まで抑えた家で住宅性能が期待できるでしょうか?そうやって安く短い期間で作業して出来上がった家がきちんと不具合なく建っているでしょうか?もちろん極限まで経費を抑えた家です。アフターフォローが手厚いでしょうか?、、、そうやって建てた家は、およそ5年を目途くらいにどんどん不具合が目立ってきます。もちろんそんな家を売りに出そうと思っても中々値段もつかないことも知っておきましょう、、、
これはあくまで一般論です。住宅会社の中には、様々な工夫で品質を落とさずに頑張っている会社さんもあります。でもそういった住宅会社でも基本的な家の価格の要素やローコスト住宅の建て方に変わりはありません。どこかを削って、コストを下げていることでローコストを実現しています。
とにかく家づくりは価格重視で、低価格にこだわりたいという方は、ローコスト住宅で家を建てることを選択肢の中に入れて検討されてもいいと思います。ただ、家を安く建てる方法は何もローコスト住宅が全てではありません。
ローコスト住宅とは言わないまでも、住宅会社選びを始め、様々な方法で家を安く建てることができます。もしもご希望の予算内で建てられる家を探されているのでしたら、家づくりのプロに一度相談することも一つの判断です。
家は一生に一度の買い物ですから、建てる資金面で選ぶことも大事ですが、しっかりとした情報をもとに後悔のない家づくりをされることが何よりも大事です。
安いには理由があるんです。高いのも理由があるんです。家は一緒じゃないです。みなさんは安物買いの銭失いにならないように、、、
大手ローコストの住宅会社にも勤務した経験のある前田だから話せることです。もっと詳しく家づくりを相談したい方は、ぜひ何でもお尋ねください。