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電気代は6年でどれだけ上がった?CPIで見る2020→2026の推移

総務省の消費者物価指数で見ると、電気代は2020年から2025年で約18%上がりました。2022年のピーク、補助金で下がった2023年、基準年が変わった2026年の数字まで、年ごとに理由つきで整理しました。自分の請求額が値上げのせいか、使った量のせいかを確かめる方法もまとめています。

電気代は6年でどれだけ上がった?CPIで見る2020→2026の推移

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この記事の結論

電気の「値段」は、2020年より約18%高くなっています(2025年平均)。

  • 請求額が去年より高い → 検針票で「請求額÷使用量」を計算し、1kWhあたりの単価を出す
  • 単価が上がっていた → 電力会社やプランを比べてみる
  • 持ち家の戸建てで長く住む → 太陽光・蓄電池で「買う電気」を減らす方法を調べる

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11月の検針票を見て「あれ、去年より高い…?」と手が止まる。でも、値上げのせいなのか使いすぎたのかは、請求額だけでは分かりませんよね。

そこで役に立つのが、総務省の消費者物価指数です(CPI=モノやサービスの値段の動きを表す国の統計)。この中の「電気代」を見ると、使った量とは関係なく、値段だけがどう動いたかが分かります。

設計士のソラ
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請求額は「値段×使った量」で決まります。この記事は、そのうち「値段」の部分だけを取り出して見る話です。ここを分けると、ぐっとスッキリしますよ。

この記事の目次
  1. 電気代は2020年から結局どれだけ上がったの?
  2. 電気代が上がったり下がったりしたのはなぜ?
  3. 2026年の「94.3」は、電気代が安くなったという意味?
  4. 請求額が上がったのは値上げ?使いすぎ?見分け方
  5. 電気代の値上がり対策、うちでできることは?
  6. この記事のまとめ
  7. もっと詳しく知りたい人へ

電気代は2020年から結局どれだけ上がったの?

2025年平均で2020年の約1.18倍。一番高かったのは2022年です。

電気代の値段(2020年=100)¥2020年1002022年120.12023年104.52025年118.1

2020年に100円だった電気が、2025年は約118円。そんなイメージです。

物価全体(総合)は、同じ期間で111.9。電気代のほうが大きく上がっています。

年(年平均) 電気代の指数 前の年と比べて 物価全体(総合)
2020年 100 ― 100
2021年 100.1 ― 99.8
2022年 120.1 +20.0% 102.3
2023年 104.5 −13.0% 105.6
2024年 112.2 +7.3% 108.5
2025年 118.1 +5.3% 111.9

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出典:総務省統計局「消費者物価指数」(https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/nen/pdf/zen-n.pdf ほか各年の年報)を加工して作成。指数は2020年=100、全国、2026-10-22時点の公表値です。

表を見ていて目についたのは、上下の激しさです。物価全体はゆるやかな上り坂なのに、電気代だけジェットコースターのように動いています。

電気代が上がったり下がったりしたのはなぜ?

燃料の値段と、国の値引き(補助金)があるかないか。この2つで大きく動きました。

電気代が動いた理由1234522年燃料高23年補助24年反動25年支援26年新基準上がった下がった

  • 2022年(+20.0%):統計局の言葉では「原油価格の上昇など」。ウクライナ情勢を背景にした燃料高に、円安が重なった年です
  • 2023年(下落):資源価格が落ち着いたうえに、国の値引きが始まりました

統計局の試算では、値引きで2023年2〜9月の電気代の前年同月比が20〜22%ポイント程度押し下げられました。値引きが半分になった10〜12月は、10%ポイント程度です。

つまり、2023年は「電気が安くなった年」ではなく「国が値引きしていた年」。ここは地味に見落としがちだと感じました。値引きがあった月を、表にまとめます。

使った月 国の値引き(家庭向け・1kWhあたり) 今の状態
2023年1〜8月 7.0円 終了
2023年9月〜 3.5円 終了
2024年5月 1.8円 終了
2024年8・9月 4.0円 終了
2024年10月 2.5円 終了
2025年1・2月 2.5円 終了
2025年3月 1.3円 終了
2025年7・9月/8月 2.0円/2.4円 終了
2026年夏 支援事業あり(統計局の8月分資料に記載) 10月以降は公式で確認を

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出典:総務省統計局「消費者物価指数年報」各年のコラム(2026-10-22確認)を加工して作成。実施主体は国。値引きは、電力会社などの小売事業者を通じて行われる仕組みです。今後の支援の有無や金額は、資源エネルギー庁の案内で最新を確認してください。

設計士のソラ
設計士のソラ

前の年の同じ月と比べるときは、どっちかの月にだけ値引きがあると、それだけで差が出ます。この表と自分の検針票を並べると、理由が見えてきますよ。

みんなの声

「再エネ賦課金が昨年より2.09円/kWh上がったのと、昨年4月から容量拠出金というものが創設されたこと、それに昨年12月は政府の補助金があったのに対し今年12月は無いので」

Yahoo!知恵袋の回答(2025年1月)

2026年の「94.3」は、電気代が安くなったという意味?

いいえ。2026年7月分(8月公表)から、指数の「100」が2025年に切り替わったので、数字が小さく見えるだけです(2026年3月分までは2020年=100)。

見ている数字 何年を100にしているか 値 ひとことで言うと
2025年の年平均 2020年 118.1 2020年より約18%高い
2026年3月の前年同月比 2020年 −8.0% 前の年の3月より安い
2026年7月の前年同月比 2025年 −0.1% 前の年の7月とほぼ同じ
2026年8月の指数 2025年 94.3 2025年平均を100としたときの値
2026年8月の前年同月比 2025年 −2.4% 前の年の8月より少し安い

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出典:総務省統計局「消費者物価指数 全国」2026年3月分・8月分(2026-10-22時点。最新は8月分)を加工して作成。

身長を「去年の自分=100」で測り直したら、数字は小さくなりますよね。それと同じです。94.3と118.1は物差しが違うので、横に並べて比べられません。

2026年8月に前年より下がった理由も、やはり値引きです。統計局は「『電気・ガス料金負担軽減支援事業』の開始など」と書いています。

2026年の年平均は、まだ出ていません。「2026年は何%」とは、今の時点では言えないということです。

読者

じゃあ、値引きが終わったら、また上がって見えるの?

設計士のソラ
設計士のソラ

そういう動きになりやすいです。値引きのある月は数字が下がり、終わった月は元に戻る。指数を見るときは「値引き中かどうか」をセットで確かめると安心ですよ。

請求額が上がったのは値上げ?使いすぎ?見分け方

「請求額÷使用量」で1kWhあたりの単価を出せば、どちらが原因か分かります。

高くなった原因の見分け方単価アップ?はいいいえ値段の影響プランを比較使用量の影響日数も確認

手順は3つだけです。

  1. 去年と今年の、同じ月の検針票(または電力会社のWeb明細)を用意する
  2. それぞれ「請求額÷使用量(kWh=使った電気の量)」を計算する
  3. 単価が上がっていたら値段の影響。同じくらいなら、使った量の影響

kWhは「バケツの数」、単価は「バケツ1杯の水の値段」と考えてください。バケツが増えたのか、1杯の値段が上がったのか。そこを分けて見るわけです。

みんなの声

「昨年同月と比べて今月の使用電力量合計が少ないにも関わらず高くなりました。去年1月525kWhで16929円で今年1月489kWhで18068円でした。」

Yahoo!知恵袋の質問(2025年1月)

割り算すると、1kWhあたり約32円から約37円。使った量は減っているので、このケースは「値段の影響」と読めます。

「「2倍になった」というのは多くの場合、勘違い(単に自分で電気を多く使っただけ)というケースが多いですが、電気代の単価自体が高くなっている場合もあります。」

Yahoo!知恵袋の回答(2026年5月)
設計士のソラ
設計士のソラ

もうひとつの落とし穴は検針の日数です。33日分と29日分では、同じ暮らしでも請求額が変わります。検針票の「期間」も見ておくと安心ですよ。

電気代の値上がり対策、うちでできることは?

家庭で変えられるのは「どこから買うか」と「どれだけ買うか」の2つです。

家庭で変えられる2つのこと買う先を選ぶ単価を比べる契約の見直し自分で作る屋根で発電夜は蓄電池vs

燃料の値段も国の値引きも、家庭では決められません。だから、自分で動かせる2つに目を向けるのが近道です。

あなたがこうなら 合う方法 最初の一歩
まずは手間なく見直したい 電力会社・プランの切り替え 検針票の単価と、各社の料金表を並べる
持ち家の戸建てで、長く住む予定 太陽光発電・蓄電池 見積もりを2〜3社で取って比べる
停電にも備えたい 蓄電池(電気の貯金箱) 停電時に使いたい家電を書き出す

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選び方の基準:変えられるのが「単価」か「買う量」か、の2点で分けました。どちらが向いているかは家ごとに違います。

太陽光は「屋根の上の小さな発電所」。昼に作った電気を家で使えば、電力会社から買う量がそのぶん減ります。

値引きがあってもなくても、買う量が減ることは変わりません。個人的には、補助のある・なしで上下する数字に振り回されにくい。そこがこの方法のいちばんうれしいところだと思います。

ひとつ確認しておきたいのが、住まいの形です。太陽光や蓄電池の見積もりサービスは、持ち家の戸建てを対象にしたものが多め。賃貸や集合住宅なら、電力プランの見直しから始めるのが合っています。

みんなの声

「テラエナジーさんも価格固定型プランを新設し、変更も可能だったのだけど、わたしは価格変動型プランを利用し続けている。」

noteの記事(2025年3月)

価格が動くプランと固定のプラン、どちらが合うかは暮らし方しだい。迷ったら、去年1年分の単価を出してから比べるだけでOKです。

設計士のソラ
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急いで決める必要はありません。単価を出す→比べる→見積もりを取る、の順なら、高い買い物でも落ち着いて選べますよ。

よくある質問

Q. 2023年は電気代が安くなったんですか?
A. 指数は前の年より13.0%下がりました。ただし国の値引き(1kWhあたり7.0円→3.5円)の影響が大きく、値引きがなければもっと高かったと統計局は試算しています。

Q. 指数の「100」って何円のことですか?
A. 円ではありません。基準の年の値段を100として比べた数字です。実際の請求額は、家ごとの使用量で変わります。

Q. 国の電気代の値引きは、自分で申請が必要ですか?
A. 統計局の資料では、電力会社などを通じて料金から値引きする仕組みとされています。今後の実施や金額は、資源エネルギー庁の案内で最新を確認してください。

この記事のまとめ

  • 電気代の値段は、2020年→2025年で約18%上がった(物価全体は約12%)
  • 一番高かったのは2022年。2023年の下落は、国の値引きの効果が大きい
  • 2026年7月分からは「2025年=100」に変わった(3月分までは2020年=100)。94.3と118.1は比べられない
  • 請求額が増えた原因は「請求額÷使用量」で単価を出すと分かる
  • 次の一歩:去年と今年の同じ月の検針票を出して、単価を計算してみましょう

もっと詳しく知りたい人へ

  • 基準年の切り替え:統計局は新旧の指数をつないで公表しています。ただし前年比などの変化率は、それぞれの基準で公表した値をそのまま使い、計算し直さない決まりです。
  • 電気代の計算方法:料金の仕組みが家ごとに違うため、典型的な使い方をモデルにした計算式で指数を出しています。2025年基準でこの式が見直されたので、基準をまたぐ細かい比較にはずれが出ることがあります。
  • 出典の書き方:この記事の表と図は、総務省統計局「消費者物価指数」(https://www.stat.go.jp/data/cpi/)を加工して作成したものです。統計局ホームページの利用規約(公共データ利用規約 第1.0版)に沿って出典を書いています。
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